【 憧れのカツ丼 】
本日10月10日 one day lnc. は創業34年を迎える事が出来ました。
これもひとえに、日頃よりone dayをご愛顧いただいているお客様、メーカー様を含め関係者全ての皆様のおかげと感謝しております。本当にありがとうございます。
沢山の方々に助けて頂き、ここまでやってくる事が出来ました。その恩人の一人に、倉敷市で古着と雑貨を販売していた「 霞乱知 」の「樋口さん」がいます。
残念な事に数年前に亡くなってしまったが、樋口さんの存在なくして one day 有らずの大恩人です。
樋口さんは大恩人にして憧れの人でした。ピタピタのジーンズにオールバックのいでたちで、古いBMWやワーゲンに綺麗な女性を乗せ街を駆り、夜は毎晩浴びるように酒をくらう。そのくせ人情深く面倒見がすこぶるいい。
そんな樋口さんが、よく近所の「 奴そば 」でカツ丼の出前を取って食べていた。
30数年前の値段が確か400円位だったと思う。
カツ丼は自分も大好物だったが、財布にもポケットにも、酷い時はレジの中にもそんなお金はなく、樋口さんがカツ丼を美味しそうに食べるかたわら、水を飲んで腹を満たして我慢した。
当時、樋口さんのいでたちや振る舞いにも憧れたが、このカツ丼の出前を取るという行為に無茶苦茶憧れた。
「よっしゃ。ワシもいつかはビッグになってカツ丼の出前取っちゃる！」って本気で目標にしていた。
いまだビッグにはなっていないが、その何年後には夢が叶い「 奴そば 」カツ丼を食べる事ができた。その時の味は今でも忘れはしない。
今から思うとそんなアホな目標と思うが・・・
岡山に住むようになり段々と倉敷へは足が遠のくようになってしまったが、一年に何度か憧れのカツ丼を食べに「 奴そば 」を訪れる。
脂身の少ないカツに甘いタレが染み込み無茶苦茶旨い。一口食べた瞬間に当時の色々な記憶がぶわっと蘇り、初心を思い出させてくれる。全てを自分の店に注ぎ込んだあの頃を。
カツ丼の画像は、撮るのも忘れがっついてしまってありませんが、倉敷に行かれた際は是非「 奴そば 」でカツ丼を！！！
※注意 : カツ丼は美味しいですが、お店はお世辞にも綺麗とは言えません。あしからず・・・
