【 JOHN LURIE 】
楽しみにしていた渋谷のワタリウム美術館で開催の「 ジョン・ルーリー展 Walk This Way 」に行ってきました。
サックス奏者で俳優で画家で・・・天はジョン・ルーリーに二物どころか何物与えるのか?
ジョン・ルーリーの作品には植物や動物などの自然が多く登場します。
それらは、美しい夢の中のように見える一方で、痛烈な皮肉が込められている。
自由でアナーキーなその世界感は、ジョン・ルーリーの内面に眠るさまざまな感情やシーンを描いているのか?
作品のタイトルもシュールなものが多い。
しかし、単に非現実的なものではなく、難解で、ユニークで、個性的で不思議な印象、奇妙な夢の中のような世界観は観るものを釘付けにします。
残念ながら本日7日で開催終了なので自分の画像でお楽しみ下さい。
1952年、アメリカ、ミネアポリス生まれ。
1978年、ギタリストのアート・リンゼイらと結成した「ラウンジ・リザーズ」のサックス奏者として登場する。
1980年代、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984)、「ダウン・バイ・ロー」(1986)などジム・ジャームッシュ監督の映画に出演し、俳優として独特の存在感を発揮する。
自らが監督、出演した釣り番組「フィッシング・ウィズ・ジョン」は、デニス・ホッパー、トム・ウェイツ、ウィレム・デフォー、マット・ディロンがゲスト出演し話題になる。
1990年代後半、ライム病を患い、音楽、俳優活動を休止。
2004年より、Anton Kern Gallery(NY)などで、1980年代から描いていたドローイングを展示。
2006年、『ジョン・ルーリー: works on paper』をP.S.1(NY)にて展覧会を開催。
この頃より、画家としてのジョン・ルーリーが広く知られることとなった。
2010年、『ジョン・ルーリー展 ドローイング You are Here』をワタリウム美術館にて開催。
お尻みたいな花を咲かせた木、また満開
僕のアパートには穴居人がいて、毛皮を丹念に見ている。いなくなってくれないか。
猛獣、出られない
人はコーヒーが欲しい、コーヒーは人が欲しい
魂の進化、失敗
何も見えないけど
21のバスキア作品
ミスター・ソクラテス
信心深い人嫌い
左のイタチ、右のイタチ
ボクのガイコツに感謝。ヤツはまだ庭にいる
諦めたくなる時もある
人は自然を破壊などできない、自然はあまりに手ごわい
梨を崇拝
これこそがメッセージというもの
サルのせいでこの絵は台無し
湿地のキツネ
もっとも目を引く尻をしたインパラ、それはアーマ
ハミングバード
黄金の鳥
罪を犯した郵便配達人
クリーヴランドでショッピングをするおんなたち
暗号めいた復活祭のキャッチコピー
◎「ジョン・ルーリーの近況を彼の Facebook より」
3月20日 22:23
たった今、抗がん剤治療と放射線治療の7度目にして最後の週を終えた。
放射線が身体の中をボロボロに引き裂く3ヶ月間、俺は意識を保てるだろうか。
炎症は猛烈で、この炎症が癒えるまで、PET検査では上皮性悪性腫瘍と記録される。
写真に写っている首の炎症は、今のところ一番ひどいものではない。
最悪なのは喉と副鼻腔の炎症だ。
しかしライム病を発症してからの最初の2年間に比べればこれはまだマシだ。
どの医者だってそれが何なのか分からなかった。
だから何が起こっているのか分からない。
彼らはお決まりの横柄な態度で、そんなことはありえないからと言って、この患者は心気症だと診断した。
ニューヨーカーと言われる人生ってのもこの上なく散々だ。
今の苦しみの方がやっぱりまだマシだ。
ニューヨーカーと違って、少なくとも癌は説明ができる。
俺が死ぬとき癌も共に死ぬ。
ニューヨーカーは残念ながらそうじゃない。
俺がニューヨーカーだったというグロテスクなポートレートは、永遠に残り続ける。
でも俺はこいつを倒してみせる。
約束する。
ジョン・ルーリー 2019年3月20日 ( Facebook より)
◎画集はありませんが「ストレンジャー・ザン・パラダイス」と「ダウン・バイ・ロー」のDVDは持っているので観てみたい方は個人的にお貸しします。お気軽にお声掛け下さい!
one day 店主